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美しい思い出が 遺された者を苦しめる
落ち着いてはいませんが
まあ 先に進みます
留まると動けなくなりそうですし・・・
何か他の事を考えていたり体を動かしていると気が少し紛れます
今 一番辛いのは 季子のモノを整理している時ですね
モノを捨てる時・・ 身を切られるような辛さです
手に触れるモノに思い出が 蘇ります・・・
彼女の断片を探し続けている自分がいます
彼女の書いた手紙は勿論のこと
手帳 家計簿 書き込みだらけの専門学校の教科書・・・
入院してから書いた 何でもないメモ 走り書き
最期に書いたメモ
大切な彼女の一部です
携帯も メールを全て保護しました
留守電の録音・・ 1件だけ残っていました
何度も 何度も 聴き返しています
しがみつきたい しがみつきたい 思い出です
金庫に手紙を入れている人をTVで見たことがあります
昔はよく解りませんでした
今は良く解ります 多分自分も金庫に保管するでしょうね・・
紙に描いたものは取っておけます
それ以外の嵩張る物は 移動も控えていますし
現実的に大部分を処分せざるを得ません
人によって感じ方は違うと思いますが
インナー やズボンは処分しやすいです
しかし
上着 ジャケット コートなどは場所と時間も僕の人生の時間軸の中に蘇ってきます
笑っている 彼女がいるのです
帽子は・・ 無理です
帽子の下に 彼女の顔が浮かぶのです・・・
楽しかったなあ・・・
ケンカも沢山して 嫌になった事もありました
もう一緒に居るのは無理と思った事もありました
でも 何故か良い思い出しか湧いて来なくて・・
思い出は本当に美化されるのですね
その美しい思い出に 苦しめられています
長男も ママと行った場所を盛んに語るようになりました
ママの使っていたカメラを使い・・
ママが座っていた場所に座り
ママが好きだった音楽を ママのためにかけ
ママが好きだったスヌーピーの洋服をよく着ています
季子が使っていた パジェロミニという軽自動車が我が家に停まっています
古いし 調子も良くないし
僕1人しか運転する人間がいないので
引っ越しを機に 郡山で処分(売却)しようと思っていました
軽い気持ちで長男に説明したところ・・
涙で洋服がビショビショになるほど 号泣 してしまいました・・・
彼は もの心着いた頃から
いつも助手席に座っていました
お買い物も 保育所の送り迎えも 幼稚園の送り迎えも 遊びに行く時も
ママが運転する 横顔をずっと見ていたのですね
彼にとっては 車ではなかったのです
ママとの思い出の空間だったのです・・・
残酷な事を言ってしまったと反省しました
泣きながら長男に謝りました
彼と 約束しました
朋宏が 「もう大丈夫だよ」 と言うまでは絶対に手放さないと
何度でも何度でも修理すると・・
指切りをしました 男と男の約束です
ナンバーが福島から倉敷になっても
数字だけは同じ数字にする 約束もしました
彼女の使っていた時計
大きくなったら彼らが「使いたい」とのことなので
彼らが大きくなるまで大事に時を刻んでくれるよう
手入れして保管しておきます
季子
あなたの存在が大きすぎで
あなたの愛が深すぎて
大変です
でも 思い出にしがみつかないで
歩いて行ける日が来る
その日まで 支えあって がんばります
投稿日 : 2014年11月26日(水)
カテゴリー : 院長のブログ - みやびな世界 -
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